こんにちは、こもりすです。
磯でキレイな小魚たちを見かけて「捕まえてみたい!」と思ったことはありませんか?
磯には様々な生物たちが生息しており、特に夏から秋にかけては「チョウチョウオ」や「ヤッコ」、「スズメダイ」の仲間たちなどの色鮮やかな季節来遊漁(死滅回遊魚)なども採集することができます。
・タイドプールって何?
・今度磯遊びに行く予定だけど、どんな道具を持っていけば良いの?
・どうやって魚を捕まえたら良いの?
・採集した魚を家に持ち帰っていいの?
・磯遊びで注意することって何?
そんな疑問を磯採集歴5年のこもりすが解説をしていきます。
こもりすは主にタイドプールで「チョウチョウオ」の採集をメインに磯採集を楽しんでおり、採集した魚を持ち帰り飼育もしています。
記事の最後におススメの持ち物リストを載せてありますので参考にしてください。
タイドプールとは?
タイドプールは、満潮時に海水につかる部分が干潮によって陸に出たときに、その地形によって海水が残る部分のことです。
小さいものから大きいものまでさまざまな大きさ、形状をしています。
満潮の時は海の中で見えませんが、干潮になると海水が引いて出現する「潮だまり」と言ったほうが分かりやすいでしょうか?
タイドプールでの磯採集は比較的安全に採集できるので特に初心者にはオススメの採集場所です。
磯遊びに必要な持ち物
服装
服装は動きやすく海水に濡れても良いものが良いでしょう。
- 上は季節に合わせ動きやすい服装
- 下は水に濡れることを想定したもの(ハーフパンツや海パンなど)
- 靴は絶対に履いて下さい(ビーチサンダル不可)できればマリンシューズ推奨
- その他推奨(軍手、帽子、首掛けタオル、飲み物など)
こもりすの場合は
- 春~夏 上はロンTやパーカーなど、下は海パン
- 夏~秋 上はラッシュガード、下は海パン
- 秋~初冬 上はロンTやパーカーなど、下は海パン
タイドプール採集と言ってもヒザくらいまでは水に入るので下は海パンがオススメです。
また、夏場は日差しも強烈なので海パン一丁で採集するのはおススメしません。
採集するときの姿勢は海面を見つめ前かがみになっているので、首や背中が日焼けで大変なことになります。
あと軍手をはめた方がけが防止に役立ちます。
タイドプールはとても滑りやすく、バランスを崩し岩に手をついたときに軍手をはめていないと高確率で切れて出血します。
靴は絶対に履いて下さい。
タイドプールは滑りやすいほかに、貝殻、ガラスの破片、木の枝、場所によってはBBQをやった人が炭の後始末をしないでそのまま放置してあるような場所もあります。
けが防止の為にマリンシューズを用意することを強くおススメします。
2Lの空のペットボトルや焼酎の4Lのボトル何本かに家で水を入れて車に置いておけば、帰りの着替えで駐車場近くに水道がない場合に汗や汚れを落とすだけではなく、簡易的なシャワー代わりとなるので便利ですよ。
車の中に入れておけば車内温度で朝入れた水もぬるくなっていますので快適に汗や汚れを落とせます。
網
海水魚採集のやり方で詳しく説明しますが、網は2本用意してください。
タイドプールの形状は様々です。
網も大きさや形が違うものを用意した方が良いと思います。
丸い方の網は元々は円形でしたが、力を加えて丸い形から楕円形にしています。(狭い場所でも対応できるように)
水中メガネ・シュノーケル
少し水深のあるタイドプールでは水中メガネとシュノーケルがあると重宝します。
小さいお子様には箱メガネがあると喜ばれますね。
バケツ
採集した魚を入れておくためです。
採集した魚の持ち帰りを考えているのであれば、5Lのこませバケツが良いと思います。
バケツのフタにエアーチューブ用の穴をドライバーなどを使い開けておくと良いでしょう。
その場の観賞用であれば100均で売っているプラケースでも十分楽しめますよ。
エアーポンプとエアーチューブ
これがないとせっかく採集した魚たちが酸欠で死んでしまいます。
採集した魚の持ち帰りを考えているのであれば必須アイテムです。
電池で動くポータブルのものが良いでしょう。
エアーポンプを購入すれば付属でエアーチューブも付いてくると思いますが、無い方は購入してください。
海水魚採集のやり方
タイドプールが出現する時間帯
タイドプールでの磯採集はいつ行っても出来るものではありません。
タイドプールは潮の干満で出現するので、当然干潮の曜日、時間帯を狙っていかなくてはなりません。
そこで役に立つのが潮見表です。
潮見表を活用し、採集日を決めます。
余談ですが、こもりすは潮見表プラス、腕時計(GショックのGride)をして採集に臨んでいます。
この時計にはタイドグラフが装備されていますので、時計を見れば時刻と同時に採集時間(干潮時間)がどのくらい残っているのかを把握できるのでとても便利です。
採集に行く時間は、干潮時刻の2時間前に現地に到着するように予定を立てるとより長い時間採集を楽しめます。
挟み撃ち作戦
タイドプールでの採集の基本は網を2本使って挟み撃ちにするやり方です。
ハゼの仲間やイシダイの幼魚、イワシの幼魚、メジナの幼魚、カワハギの幼魚などは簡単に採集できます。
スズメダイの仲間は動きが俊敏なので網を使い捕まえやすい方向へ誘導し、逃げ場を塞ぐようなイメージで挟み撃ちにします。
チョウチョウオは岩の隙間にすぐ隠れてしまうので、片方の網で逃げ場を塞ぎ、もう片方の網を使いチョウチョウオを追い込んでいきます。
磯採集の醍醐味は魚との駆け引きです。
例えば、「右手の網をこう動かしたら、魚はこっちに行くはずだから左の網はここで待ち構えよう」みたいな感じで戦略を立てるのが凄く楽しい時間です。
戦略通りに採取できた時は思わず「オッシャー!」と言ってしまいます。
(大の大人が魚一匹捕まえたくらいでと思うでしょうが、やってみるとみんな同じ感じになると思います)
夢中になりすぎると2時間くらいあっという間に時間がすぎてしまいますので飲み物を携帯することをおススメします。
(夏場は特に熱中症に十分注意が必要です)
海水魚採集の注意事項
採集した魚を家にもって帰るときの注意
採取した魚を持ち帰り、家で海水魚を飼育したいと思う方もいると思います。
海から家までの間に採取した魚を死なせないようにする為にはエアーポンプで海水に新鮮な酸素を送り続けることが必要になってきますので、エアーポンプは必ず用意しておきましょう。
また、初心者の方が見落としがちなのが「事前に海水水槽を立ち上げておく」ことが最も重要なことです。
海水水槽のセットが出来たら最低でも1週間、できれば2~3週間は魚が入っていない状態で電源を入れ動かしておいてください。
転倒に注意
タイドプールはとてもスベリやすいので注意が必要です。
岩には海藻やコケなどが付着しており気を付けて歩かないとすぐに足を滑らせ、転倒してしまいます。
また、ガラスの破片や尖った岩、ウニなどを踏むなど怪我にも注意が必要です。
特に小さいお子様と一緒に採集に行くときはお子様から目を離さず、できれば手をつなぎながら歩きましょう。
こもりすも毎年、岩場のコケで足を滑らせ、足のくるぶしやバランスをとるために近くの岩に手をかけたときに手のひらが切れるなど気を付けて歩いてはいますが怪我をしてしまいます。
一番怖いのは転んで頭部の怪我をしてしまうことです。
タイドプールを歩くときは十分に気を付けてください。
毒のある生物に注意
タイドプールに生息する生き物の中には触ってはダメな生き物がいます。
特に気を付けてもらいたい生物は「毒」を持つ生物です。
クラゲ類
ハオコゼ
ゴンズイ
エイ
ガンガゼ(ウニの仲間)
ヒョウモンダコ
これらの生物は毒を持っていますので、見かけたら決して触らないようにしてください。
採集してはダメな生物に注意
タイドプールにいる生物すべてを採集しても良いわけではありません。
採集する地域の漁業組合がそれぞれルールを定めていますので事前にチェックしておきましょう。
ざっくりいうと漁師さんの飯のタネを取らないこと。
イセエビ
サザエ
アワビ
トコブシ
ナマコ
ワカメ
コンブ
その他
採集者個人個人がこのルールを守らないと、漁師さんへ迷惑をかけるだけではなくそのエリア全体が磯採集禁止となる可能性が出てきてしまいます。
採集場所をネットやSNS等で公表してはいけない
採集エリアをネットやSNSで公開してしまうと業者をはじめたくさんの人が訪れ、上記の採集してはダメな生物や季節来遊漁などを根こそぎ採取されてしまう可能性があるからです。
また、付近エリアの交通渋滞、迷惑駐車、ごみのポイ捨て問題等、地域住民の皆さんへの迷惑もかなり大きくなってしまいます。
もしあなたが漁師さんの立場だったり、採集エリアの近所に住んでいたらどんな気持ちになるでしょうか?
きっと怒りますよね?
なので具体的な採集エリアの公開はしないようにしましょう。
公開例としては
・房総半島
・三浦海岸
・熱海
など広範囲の情報くらいは公開しても良いと思います。
もしも潮に流されてしまったら
タイドプール採集では可能性は少ないですが、参考までに記載しておきます。
波のメカニズムは
1 岸に向かう寄せ波
2 沖に向かう引き波
人が波に流されてしまうのは2の沖に向かう引き波に足を取られ流されてしまうからです。
引き波の中でも特に沖に向かう力が強い潮の流れを「カレント」と呼びます。
カレントによって流されてしまうと決して人の力では岸に向かって真っすぐに泳ぎ切ることはできません。
それほど潮に流れは強いです。
ではカレントに流されてしまったときはどうすれば良いか?
1 まずはパニックにならないように慌てない
2 近くに人が見えるようであれば声を出したり、手を振って合図などしてみる
3 自力で脱出を試みる。岸を確認し、岸と並行に泳ぐ(岸に対し左右どちらに泳いでも大丈夫です)
4 ある程度岸と並行に泳いだところで泳ぐのをやめ、まだ沖に流されているかを確認する。
5 沖に向かって流されていないようなら岸に向かって泳いでください
6 まだ沖に向かって流されているようなら、さらに岸と並行方向へ泳いで4からやり直してください
並行に泳ぐ距離は10m~20m程度です。
慌てることなく落ち着いて行動しましょう。
まとめ
磯採集は子供から大人までみんなが気軽に楽しむことができる遊びですが、こもりす的には大人にハマる遊びだと思っています。
1匹の魚をどのような戦略を使い採集するか(ちょっと大袈裟すぎますかね?)
魚との格闘は実に楽しいものです。
そのために必要な「道具」・「魚の採集方法」・「磯での注意事項」をしっかりと理解し安全に磯採集を楽しんでもらえたら嬉しいです。
海は時として命に係わる事故を起こしてしまいます。
自然をリスペクトする気持ちを忘れないでください。
磯遊びに必要な持ち物の一覧です。
コレさえ揃えればすぐにでも磯採集へ出かけられます!
今すぐ購入して週末の磯遊びに備えましょう!
Amazonでポチれば翌日に届きますよ!
さぁ、準備をして磯遊びに行きましょう!
安いマリンシューズは生地が薄く、岩に足をぶつけるとかなり痛い思いをします。
アマゾンで何種類か購入し試した中で、このマリンシューズが一番良かったです。
キッズ用
靴底がしっかりしているので、ごつごつした岩場でも足裏が痛くならない。
くるぶしあたりまでカバーできるので安全。
マジックテープで調整ができて使い勝手が良いです。
網は伸縮性のあるタイプが便利です。
あまり長すぎると逆に使いづらいです。
キッズ用
我が家もそうですが、子供たちは乱暴に扱うのですぐに壊れてしまいます。
消耗品と割り切って価格が安物で十分です。
この商品よりも低価格なものを試しましたが、いずれも水の侵入と曇りの症状が出ましたので今はこの商品に落ち着きました
キッズ用
バケツ容量はこちらの5Lタイプが小さすぎず、大きすぎず、持ち運びにちょうどいいサイズです。
購入して3年ほどたちますが、問題なく使えていますのでコスパが良いです。
本当は90cmの大きな水槽で飼育したいですが、設置スペースの問題と管理が大変なことから、小型のオーバーフロー水槽にしています。
この大きさでも十分に楽しめますよ。
我が家ではキッチンカウンターの上に設置しています。
コンパクトな水槽なので他の邪魔になったりはしません。
デザインもおしゃれな水槽なので、部屋の雰囲気も変わってきますのでおススメです。
ちょっとした癒し空間を演出できますよ。
チョウチョウオをメインで飼育していて、何種類か人工海水を試しましたがこの人工海水が一番良かったです。
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