海水魚飼育・初心者におすすめな始め方!海で採集した魚を飼育しよう

こんにちは、こもりすです。

・海で採集した魚を飼育してみたい!
・海水魚飼育を始めてみたいけど、最初にどんなものを揃えたらいいの?
・海水魚飼育ってなんだか難しそう

そんな疑問ありませんか?
ここでは海水魚飼育に興味を持ち、始めてみたいという方に向けて海水魚飼育歴5年のこもりすが解説をしていきます。
海水魚飼育のコツは最初は小さくシンプルに、慣れてきたら段々と拡張していった方が失敗のリスクが小さいです。
海水魚飼育の初期投資は水槽大きさ、ろ過システムの種類によってピンからキリまで価格差があります。
気合を入れて大きい水槽を用意し、高価なろ過システムの水槽を立ち上げても海水魚飼育が思っていたのと違ったり、すぐに飽きてしまったりした場合は初期投資した数十万円が無駄になってしまいますので、最初はシンプルにスタートすることをここではお勧めします。
特に磯採集に行き、自分で採集した魚たちを飼育することは愛着も沸き楽しいですよ!

目次

必要な物

水槽

まずは何といっても水槽ですね。
水槽の大きさは色々ありますが初心者が使いやすサイズは45cm水槽か60cm水槽です
45cm以下の小さい水槽ですと水の管理に少し気を使わなくてはならず大変なのと、何といっても見た目の迫力に乏しいです。
また、いきなり90cmや120cmの大きな水槽は一度セットしたら簡単には場所を移動できないので小さい水槽で慣れてから大きな水槽にステップアップするほうが良いと思います。

お勧めしたい水槽のタイプ

  • 45cm上部フィルターの水槽
  • 60cm上部フィルターの水槽
  • 45cmオーバーフロー水槽

ご自宅での設置スペースによって選ぶのが良いでしょう。

上記水槽は水槽本体とろ過装置、照明などがセットで販売されていますので初心者の方でも安心して飼育の準備が進められます。
では順に見ていきましょう!

45cm上部フィルターの水槽

上部フィルターとは?

上部フィルターはいくつかあるろ過システムの種類の一つです。
水槽上部に設置することから上部フィルターと呼ばれています。

上部フィルターのメリット

ウールマットによる物理ろ過能力が高い(ウールマットが他に比べ大きく入るのでエサの食べ残しやフンなどをより多くキャッチすることができる)

構造が簡単なので掃除がラクラク(ウールマットはろ材の上に乗っているだけなので蓋を開けて取り出し洗浄や、交換が楽にできる)

酸素を取り込む効果が高い(構造上空気を大く取り込めるようになっているので、水槽の中まで十分に酸素を供給できます)

上部フィルターのデメリット

生物ろ過の能力が他のシステムと比べ低い(ろ材を入れるスペースが小さいことが理由。これを補うためにサンゴ砂とライブロックを水槽内に入れるという考えです)

水槽上部の場所を多く占領してしまうので照明が限定的になる(多くの光を必要とする水草やサンゴの飼育には適さない)

※生物ろ過とは
水槽の中で魚がしたフンはアンモニアに代わります。
このアンモニアは魚にとっては有害なもので、海のような広大なところでは関係ない話ですが、閉鎖された水槽の中では魚たちにとっては死活問題になります。
この有害なアンモニアをバクテリアなどの生物が分解することを生物ろ過と呼んでいます。

LED照明も付いたスタートフルセットです。

本体サイズ (幅X奥行X高さ) :46.0×30.0×34.0cm
重量:7,980g
水容量:42L

セット内容

ウールマットが別売りなので安いものを購入してください。

  • 水槽
  • 高輝度LEDライト
  • 上部フィルター
  • ガラス蓋
  • 飼育の手引き(あまり関係ないです)

GEX AQUARIUM マリーナ450BKST デュアルクリーンセットというものが他メーカーから安く販売されていますが、水容量が35Lと寿工芸の水槽よりも7Lも少ないです。
45cmという小型水槽では魚たちのためにも水容量が少しでも多い水槽を選びたいものです。
比較で載せておきます。
LED照明は別売りです。

60cm上部フィルターの水槽

45cm上部フィルターよりも多き分だけろ過能力もアップしています。
設置スペースに余裕があればおススメです!
説明、メリット、デメリットは上記参照下さい。
こちらはスリムタイプな60cm水槽です。

本体サイズ (幅X奥行X高さ) :60×27.5×36cm
本体重量:7,200g
水容量:51L

セット内容

  • 水槽
  • 上部フィルター
  • ガラス蓋
  • デュアルマットパワー(活性炭は海水魚飼育には不要で使用しません。安いウールマットを購入してください)
  • カルキ抜き(使用しません、海水水槽にカルキ抜きは必要ありません)
  • 水質調整剤(使用しません、極力最初は添加物などは使用しないほうが良いです)
  • クリーンバイオN(使用しません、)

こもりすが海水魚飼育を始めた水槽はこの水槽でした。
この水槽のおススメポイントはカスタマイズです。
上部フィルターに「ジェックス ウェット&ドライろ過槽」という上部フィルター用オプションパーツを付けることにより、
ろ過能力は格段に上がります。
外観の見た目は少し悪くなりますが、魚たちの元気が一番です!

45cmオーバーフロー水槽

オーバフーロー水槽とは?

オーバーフーロー水槽と水槽の下に独立したろ過槽を設置しろ過槽から水槽に汲み上げた水があふれてろ過槽に戻るというシステムのことです。これによって多くの水容量が確保できるので水質が安定し、魚の飼育がしやすくなります。

オーバーフーロー水槽のメリット

オーバーフロー最大のメリットは、他のろ過方式に比べて圧倒的なろ材スペースを確保できることです。
ろ材が多い=バクテリアによる浄化作用も高いので、魚をたくさん飼育できます。
また、構造的にスペースに余裕がありますので拡張もしやすいところが人気です。

オーバーフーロー水槽のデメリット

初期費用が上部フィルターの水槽に比べ高価。
水容量が増えるので、上部フィルターと同じサイズでも総重量がどても重くなる(設置場所に注意が必要)
ろ過槽へ落水する時の音が気になる人は気になる。

上部フィルターと比べると初期費用が高いのがデメリットですが、水容量が多く、ろ材もたくさん入りますので水質も安定してくれますので金額以上の価値はあると思います。

45cmのスリムなオーバーフロー水槽です
こもりすもこの水槽を購入して立ち上げをしているところです。
良いところは、見た目のデザイン、高級感がありますね。
かなりオシャレです。
大きさの割に水容量が確保できるのが良いです。

逆に気になるところは60cmサイズがあれば良かったなと思うところです。
正直このサイズでは少し物足りないですね。
あと、ろ過槽の掃除をするときは上の水槽をどかさないとできないので少し面倒ですね。
まあ、ろ過槽の清掃は年1~2回程度なので問題はありません。

本体サイズ (幅X奥行X高さ) :45×23×25cm
本体重量:13.5kg
水容量:26L

セット内容

  • 水槽
  • オーバーフローキット一式
  • ガラス蓋
  • 照明
  • ろ材

サンゴ砂

45cmや60cm水槽の場合は水容量があまり多くないため、どうしても水質の悪化が大きい水槽に比べ早くなり問題となってきます。
エサの食べ残しや魚のフンなどで水質は悪化していきます。
これらを分解して水質悪化を遅らせてくれるのがバクテリアたちです。
サンゴ砂はそのバクテリアたちの住処になる役割を担います。
海水水槽は水質をアルカリ性にもっていく必要があります
サンゴ砂は水質をアルカリ性に傾ける性質もあるので、海水水槽には入れておきたいアイテムです。
水槽のレイアウトも良くなります。
サンゴ砂はパウダー状から指先くらい、様々な大きさがありますので自分がイメージする水槽レイアウトに合ったものを選ぶと良いでしょう。

あまり暑く敷きすぎてしまうと底の部分まで水が十分浸透しなくなるため、そこから雑菌が繁殖して逆に水質を悪化させてしまいます。
1cm~3cmくらいを目安に敷くと良いでしょう

ライブロック

ライブロックもサンゴ砂同様にバクテリアの効果による水質効果の為に投入したいアイテムです。
そしてライブロックは隠れ家にもなり、魚たちのストレスを緩和する効果も期待できます。
また見た目も海の中さながらとなりますのでおススメです。

ライブロックは大きさ、形状、ランクによって値段も変わってきます。
良いライブロック石灰藻が多く付着しており、全体的に赤や紫っぽい色をしています。
良いライブロックほど価格も上がってきます。

人工海水の素

人工海水は様々なメーカーからいろいろな種類が販売されています。
価格もメーカーによって様々ですが、基本どれを選んでも問題はありません。
小分けになっているものもありますので用途に合わせて選べますよ。

こもりすはチョウチョウオをメインで飼育していますので、サンゴ飼育用の人工海水を使用しています。
理由は、チョウチョウオはもともと暖かい南の島のサンゴ礁に生息していましたので、水槽の中も出来るだけそれに近い水質の方が良いかなと思いサンゴ用を使用しています。
(小さい水槽に閉じ込められているから、人工海水くらいは少し割高でも飼育する魚に合ったものが良いと考えました)

比重計

水槽の塩分濃度を測るために必要です。
塩分濃度が低すぎても、高すぎても魚たちにストレスを与えてしまいますので水替えの時はもちろん、定期的に塩分濃度を測定することをおススメします。

通常、海水魚飼育では1.023程度の比重を推奨されることが多いです。
(こもりすは、1.024~1.025あたりで設定をしています)

水槽の水は意外に早く蒸発していきます。
蒸発すると当然塩分濃度も濃くなっていきますので、さし水をして水位を定位まで戻しましょう。

水温計

魚たちは水槽の水温変化に敏感です
水温の変化が激しくなると体調を崩し、最悪死んでしまうこともあります。
なるべく一定の水温を保つようにしたいものです。

ヒーター

冬場はたとえ室内に水槽があっても魚たちが好む水温を下回ってしまいます。
そんな時は水槽用のヒーターを使用し水温の低下を防ぎましょう。
ヒーターは水槽サイズによって選ぶことができるので、適切なサイズを選びましょう。
25℃を保つように設定をしておけば良いと思います。

エサ

大体の魚は市販の粒エサをすんなり食べてくれると思いますが、チョウチョウウオは別です。
たぶん食べてくれません。
チョウチョウオの場合、あなたの魚がお店で買った魚なのか、海で採集した魚なのかで大きく変わってきます。
市販の魚であれば餌付けされている確率は上がってきますので市販の粒エサでもすんなり食べてくれるでしょう。
お店で購入する前に餌付けされているか店員さんに確認してみることをおススメします。

海で採集したチョウチョウオは餌付けが非常に難しい種類の魚になりますので、いきなり市販の粒エサを食べることは稀です。
逆を言うと「餌付けの難しいチョウチョウオを餌付けして長期飼育できるか」
これがチョウチョウオ飼育の醍醐味となっています。

このエサ、おススメなんですけど、最近は単品で売ってないのが残念。
3個セットになります。

まとめ

海水魚を飼育するのであれば最低限、上記の機材を用意する必要があります。
結構いろいろと揃えなければならないなぁ。
そう思った方もいるでしょう。
なので最初にも提案した通り、始めは小さくシンプルにスタートして徐々に拡大していく方が良いと思います。
水槽の魚たちが元気に泳ぎ回れる水槽づくりを目指し一歩ずつ思考錯誤しながら海水魚飼育を楽しんでいきましょう!

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