セコカン(施工管理)のビジネストークテクニック~現場監督編~

  • あの監督さんとイマイチ上手に話が出来ないんだよなぁ
  • あの監督さん、いつもリアクションが薄いんだよなぁ
  • あの監督さん、メッチャ怖くて話しかけづらいんだよなぁ

そんな監督さん、あなたのまわりにいませんか?
打合せや現場の調整などで、そんな監督さんともコミュニケーションをとることは本当に大変なことですよね。
このコミュニケーションはちょっとしたコツで上手くとれるようになり、相手との距離もぐっと近づくことができます。

監督さんとのトークは「信頼関係」が強くなればあなたの要望がより多く通るようになります。
仕事の話も大事ですが、まずは「信頼関係」を作ることを意識しましょう。
あなたの仕事の「しやすさ」が大きく改善されますよ。

ここでは「信頼関係」を深めるトークの「コツ」を解説していきます。
怖がらずに相手の懐へ飛び込みましょう

ちなみにこの方法は、話しかけずらい怖い監督さんほど効果抜群ですのでぜひお試し下さい!

目次

相手をよく観察し、怖がらずにあなたらしさを見せてみよう

監督さんと何となく話が続かないなぁとか、そもそも人とコミュニケーションを取るのが苦手だなと思う気持ちを少しでも楽に、そして仕事の時間を楽しく過ごすためのアドバイスです。

監督さんへは、マジメに誠実に向き合う事は基本ですが、ただ正しい敬語を使うだけでは監督さんの懐の中には入って行けません。

逆に軽すぎたり、馴れ馴れしくし過ぎたりしても上手くいきません。
監督さんの懐に入り込めれば信頼関係も築きやすくなり仕事の成果も数字として表れてくるでしょう。

監督さんも人間です。肩の力を抜いて向かい合ってみましょう。

敬語は程々で大丈夫!(オンとオフを会話の中から切り替えてみよう)

極論を言えば【敬語】なんて使っても使わなくても監督さんの懐に入り込んでしまえばあまり意味はありません。
ではどういう接し方をすれば監督さんとのコミュニケーションが上手くとれるのか?
答えは【商品】ではなく【自分】をまず最初に売り込まなければなりません。

「ボクはあなた(監督さん)の為に全力でお手伝いをしますよ」と相手に伝えなくてはなりません。

セコカン
セコカン

自分を売り込むって言ってもどうやって?

簡単に出来たらみんな苦労しないですよね。
まず、監督さんと仲良くなるためには絶対的なタイミングというものがあります。
例えば監督さんが…

【忙しそうにしている】
【雨の中、ずぶ濡れになって外で仕事している】
【イライラしているように見える】
【仕事の話する前段階の雑談時の反応が薄い】

このような日は決して監督さんとは仲良くなれません。
まずは監督さんの表情をチェックしてみましょう。

そのためには監督さんと会ってすぐに仕事の話をしてはいけません。
まずは雑談から入りお互いリラックスした状況を作り出すことが大切です。

セコカン
セコカン

○○さん、こんにちは!お疲れ様です!
最近花粉が凄く飛んでてツラいっす。
○○さんは花粉、大丈夫ですか?

荒くれ現場監督
荒くれ現場監督

おぅ。お疲れ~。何しに来たんだ?
来るときはアポとって来いって言ってんだろ?
こっちはお前みたいにヒマじゃねーんだからよ!

最初のつかみ部分。
あいさつの後に続く会話を事前に用意しておこう。
ネタは政治、スポーツ以外(監督さんの好みの支持政党やチームを把握していればOk)で何でも良いです。

ちなみに僕はヤフーニュースの一覧からネタを見つけています。
又は、同じ業界内で話題になっている事や、速報性の高い出来事なんかも良いと思います。

ここでお客様の表情を見極め、無理そうだなと思ったら↓の缶コーヒーだけ渡して撤収します。

セコカン
セコカン

忙しい中すみません。近くの現場で打ち合わせがあったので
○○さんの顔見に来ちゃいました~。
いきなり来ちゃってすみません💦
はいコレ!(仕込みで買っておいた缶コーヒーを渡す)
一服の時にでも飲んでください!

荒くれ現場監督
荒くれ現場監督

おぉ~サンキュー!
まっ、一服でもすっか!休憩所行こうぜ!

次の話題に繋がるかの見極めです。
無理そうなら深追いせずに撤収しましょう。

話が続きそうならさらに次の雑談で距離を縮めて行きましょう。
まだ仕事の話はしてはダメです。

また、缶コーヒー(別にコーヒーじゃなくても良いです)は監督さんと話しやすくするアイテムの1つです。
ただし奢るのは最初の1回目だけです。

次、同じようなシチュエーションが来たときは監督さんがどんな対応をとるか少し観察してみましょう。
懐に入り込めるようなお客様の特徴は「この前、お前に缶コーヒーご馳走になったから、今日は俺が出すわ、何でも好きなもん押せ(自販機)」みたいな感じで前回のくだりを覚えていてくれます。

そんな時は必ず「こちそうさまでーす!」と元気に言いましょう!
毎回こちらに買わせるような担当者とはなるべくそのようなシチュエーションになることを避けるようにしましょう。

10件現場回るとして、10人そんなタイプのお客様だったら金銭的に結構辛いですよね。
距離を置きましょう。

セコカン
セコカン

そういえば、○○建設でこの前××があって今後△△にルールが変更になるみたいですよ。

荒くれ現場監督
荒くれ現場監督

知ってる。知ってる。
うちの会社もその影響で△△のルールに合わせるような事を所長が言ってたわぁ。
マジでカンベンしてほしいわぁ。

本題の前に同じ業界の仕事関連の話題を振りましょう。
今まで全然関係の無い話題を話していたのに、いきなり仕事の話を始めるのはあまりお勧めしません。
監督さんは構えてしまいます。
同じ業界の話題を入れることでリラックスしたまま本題に入れます。

セコカン
セコカン

次の現場での施工の話なんですけど…イイッすか?

荒くれ現場監督
荒くれ現場監督

何?どした?

セコカン
セコカン

監督さんこの前の現場で、××の施工がちょっと不満みたいに言ってたじゃないですか?
うちの会社、○○が専門だけど××も出来るんですよ!
施工場所も近いし××もうちでやらせてくれませんか?
××も込みなら△△(価格や付加価値)で出来ますので一度試してみてくれませんか?

荒くれ現場監督
荒くれ現場監督

へぇ~、そうなの?何だよ早く言えよ!
うちはいつも○○さん使ってるけど、1回やってみる?
金額出してメールしておいて、所長に言っておくわ。

セコカン
セコカン

あざーす!
見積もりは〇曜日までに作成してメールしておきますね。
ありがとうございました!


イメージ的には8割雑談、残りの2割で仕事の話というイメージでやったほうが良い結果が出ますね。
この法則はビジネスの黄金比としても有名な法則ですのでみなさんもぜひ頭の片隅に置きながら実践されることを期待しています。

僕は雑談のためだけの訪問なんてしょっちゅうありますから!
会社の上司には無駄金使うなとか効率悪いとかいろいろ言われますが、全然気にしていません。
お客様の懐に入り込むのが最優先です!

仕事の事やプライベートなことをあえて相談してみよう(作り話でも全然Ok)

少しづつ関係が築けて来たら、今度はお客様自身の話題へ話をシフトしていきましょう。
プライベートな話をすることで監督さんとの距離はさらに近づきます。

セコカン
セコカン

休日はいつも何やってんですか?

セコカン
セコカン

僕は釣りが趣味なんですけど監督さんは何か趣味とか好きなことってあります?

セコカン
セコカン

お盆休みはどこか行かれますか?

訪問日が週末に近かったら「明日は何してるんですか?」とか週明けの訪問なら「昨日は何してたんですか」などから相手の行動パターンを知ることができ、それに付随して趣味や好きなこともだんだんと見えてきます。

例えば、監督さんの趣味がゴルフと仮定して。
「会社の同僚がゴルフを始めたいらしくて、最初に買うクラブを迷っているみたいなんですよ。何か良いアドバイスないっすかね?」と相談してみる。(ホントの話じゃなくてもOk)
するとお客様は「初心者が最初に使うクラブは〇〇が良いよ)なんて教えてくれます。

次の訪問時に「ゴルフクラブの件、監督さんのアドバイスのおかげで良いクラブが見つかったと同僚が喜んでました。」
とお礼を言いましょう。
そう言われると相手は気分いいですよね?
プライベートな話が出来ることで雑談の後の仕事の話が格段と濃い内容の話ができるようになります。

他業種でも応用はできる

今回のビジネストークテクニックはセコカンのみならず、他業種にも応用は可能です。
なぜならそれは「商品を売る前に自分を売る」からです。

お客さまと何となく話が続かないなぁとか、そもそも人とコミュニケーションを取るのが苦手だなと感じている方は気持ちを楽にしてぜひ実践してみてはいかがでしょうか?

【8割雑談、2割商談】
ビジネスにおける黄金比の法則です。

楽しくセコカンをやろう!

ネットや書籍ではビジネストークの情報がたくさん溢れています。
「ビジネストークに雑談は必要だ!いや、必要ない!」などいろいろな意見があります。
当たり前の話ですよね?
だって10人いれば10通りの考え方があるわけだし、どっちが良いかはあなたが決めることです。

僕がこの方法をオススする訳は、
「少しでも楽しく仕事がしたい」からです。

セコカンは立場上、【上司・現場監督・職人】の中に挟まれ、常に「あーだ、こーだ」と言われる立場です。
なのでどうせ言われるなら、「こっちだって少しは楽しくやらせてもらうよ」との意思表示を示すのです。
皆さんの楽しいセコカンライフを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる